龍華荘

写真とsimutrans。ポエム。

2020/02/16 - クリーンルームは発育を妨げる

香川県がゲーム・ネットの最大利用時間に関して物議を醸しているが、

コンセプトに問題しか見られない件。

 

 

こんなtweetが流れてきたわけですが。

 

もともとは香川県のゲーム規制条例として、利用時間を規制するというもの。

www.itmedia.co.jp

 

もともとは学生が全く勉強をしないため、県から保護者に対しての実質要請だとか。

条例の対象は高校生以下の子ども。1日のゲームやネットの使用時間を平日は60分、休日は90分に制限する他、夜間の使用についても高校生は午後10時以降、中学生以下は午後9時以降はゲームをさせない

 

 確かに、分別のつかないうちは一見有効だと思われるが、成人後の育ち方に大きな影響が生じる可能性も少なからず存在する。

SteamやDiscord、twitter等様々なコミュニティに参加し、発信しあう機会が増えたこの状況でわざわざ本を読むことだけに特化する意味がありませんし。

何よりゲーム系のコミュニティで得られる知見は現実のそれとはまた異なる内容が多いですね。

 

 僕自身もこうしてブログを書いてますが、もともとはsimutrans関連のtipsが発端でした。今はtwitterからdiscordに移り、オフ会を始めとした色々なことに携わっているわけです。

 simutransが無ければ、幼少期から触れていなければこの経験は無かったでしょう。逆に言えばそれだけの経験を得て初めてボーダーラインに立たせてもらえます。

 

 

 別に昨今のコミュニティ総てではないのですが、基本的に経験の薄い人は「まずは経験をしよう」という話をされます。特にSimutransでは。遊んで触って知識を得ないと質問のボーダーラインどころか、答えが返ってきても正しく捉えられないわけですね。実際、色々な場面で質問を見かけますが、大概は「調べろ」「こういう答えはある"けど"」のどちらか。

 回答者が冷たいわけではなく、まずは遊んでみたら?というニュアンスが8割なのですが、幼少期から経験していればその"経験"をすっとばせる。ただ、残念なことにブームには乗り遅れるでしょう。一度乗り遅れれば基本的に良い経験にはなりません。

 


 

 さてコミュニティに属する問題は解決しても、また別の問題が降ってきます。

いわゆる、一種の細菌みたいなもの。

 

ゲームとの付き合い方を全て親に委ねてしまうと、「親に制限されているから、ゲームはできないんだ」という思考に陥りがち。

逆に親がいなければずっとゲームをします。ずっと。

 

自分で考える力がなければ自力で動こうとしないでしょう。無理やり動くことは、つまりフルマラソンを練習せずに走るようなものです。一人暮らしが始まれば遅刻がずっと続くでしょうし、もはや止められないでしょう。

 

そういった経験、失敗を通じて人は成長するのではないかな?と、同時に失敗を許容させない人の存在もいるのだと知りました。社会ってめんどくさいよね。

 

 ちなみに、当事者でなくとも「子供には○○は早い」などと語る人は多いのですが、それに関して語ると永遠に埒が開かないので簡潔にでも。

基本的にそういう関連の発言は支配によるものと見て間違いはなく、かつて歴史上繰り広げられてきた「母語」を植え付ける行為が近いです。

「自分の国だから、この言語を使え」とまぁいわゆる支配者がするお決まりの文句ですが、子供から見れば親は一種の支配者でしょうし、親が全て支配してしまってるとなれば子供は出ていくか反抗するかのどちらか。

子供に対して価値観を植え付けてしまうと、いずれ反発は起きるでしょう。起きないとすれば子供は自らを滅ぼすように動きます。

 

 まあ、それだけ子供は学ぶということであって、清潔な部屋に育った子供は別に細菌に強いとは限らないということです。あえてダーティな環境に身を置かせてみることも子育てで大事なものの一つです。

 

さて適当に夜中に打った文章なのでここまで。

来週以降にでもまた適当に取材をしようかな?