龍華荘

写真とsimutrans。ポエム。

人材を採用したい会社各位は不安感をまず払拭するところから始めてほしい

意外と伸びた退職エントリーから10日が経ち、正式に内定をいただいた会社に行くことを決めました。

 

 

辞める理由はただ一つ

結局のところ、辞めた原因はほぼ不安感によるものです。

エンジニアという生き物は、無意識に軒並み周りとの差を意識するものです。特に若い世代になればなるほど、「Webってこういうのがあるよね!」だとか「AIってこんなのができるんだすげー!」って傾向が強いように思えます。逆に言えば、新卒で枯れたテクノロジーを選んでまでその会社に来るということは、とどのつまり最先端よりも自分の思想が強く現れる傾向にあるかもしれません。

ちなみに私もその例に漏れずVBというレガシー文化を実質強要されるような言語を選んだのも、そのニッチなシステムを組みたいという気持ちの現れなんですよね。結局文化的に合わないことや、技術を身に着けたことによって別の世界の方が生きやすいという気持ちになって辞めましたが。

 

技術の限界は2段階ある。実用的になったときと極めたとき。

ちなみに不安感には、VBを触っているときが最も大きかったような気がします。pythonphpを触っていたときはそういう感じはほぼありませんでした。

 

VB、特にVB.netという言語はたしかに奥深い言語です。遅延バインディングとか型推論の概念とか、jsをそのまま.netに持ってきたかのような不思議な雰囲気を感じることが多かったですね。伸びるのが早いぶん、限界を知るのも早かったのかもしれません。周りの社員の方々からも2年目ぐらいから「技術では勝てない」と言われてた程なので、おそらく上達は早かった方です。

会社にも凄腕エンジニアというのはいるのですが、結局のところ発想力だとか業務の理解度という観点では凄いと感じてました。が、純粋な技術ではどうだろう?今後このひとと同じか少し上の技術者になったときに、引き続き技術者として生きていける程の能力を持っていられるか?となれば別問題かもしれません。

そのレベルに達したとき、悟りを開いて技術者として生きるのを辞めるのは明白でしょう。モチベーションの起点が個人になった時点で、レベルがその域に到達すればあっという間に劣化していく。

そして実用できるレベルになったとき、キャリアというものを意識する余裕が出て、今後の人生というものを誰しもが検討するのでしょう。このタイミングで諦められたというのは幸運でもあり不運でもあります。

 

技術者の最大の敵は"不安"

組織に問題がなかったと仮定するなら、すべての原因は不安感にあると思っています。ここ最近まったく趣味も手につきませんでしたし、simutransに限らずネット上の活動も大きく減っていました。浪費も多かったですね。気分もそれに合わせて不安感だけ増えていく。

どんな方でもあるのではないでしょうか?不安という気持ち。特に今後どうなるんだろうという気持ち。

年齢、キャリア、雰囲気、言語いずれを取っても不安が継続すれば段々とその不安感は増えていくだけです。そしてあるタイミングになって転職を決断したり、エンジニアを辞めるという決断をしたり。

人材というのは無限に取れるわけではないですし、会社にあった人材となればなおさらです。面接1回採用1回とは言いますし、採用コストというのも大事ですが、まずは人材を維持していくところから続けてほしいですね。